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せきりあめーばしょう

赤痢アメーバ症

せきりあめーばしょう

赤痢アメーバ症

赤痢アメーバ症とは

赤痢アメーバは、ヒトに病原性を持つ腸管寄生性原虫の代表的存在で、日本では、男性同性愛者間に性感染症として流行していることが知られています。

赤痢アメーバには、ヒトに病原性を持たない「非病原種」と、病原性を持つ「病原種」の2種類が存在します。

赤痢アメーバの90%は非病原種で、病原種は残りの10%です。

病原種の赤痢アメーバに感染した世界人口は約5000万人と考えられており、その多くは発展途上国に集中しています。

性感染症以外では、発展途上国からの帰国者(来航者)の感染事例などが報告されています。

感染経路

主な感染経路
性的感染
赤痢アメーバ感染者の肛門と口唇とが直接接触するような行為によって感染します。(糞口感染)
その他
赤痢アメーバのシスト(嚢子)に汚染された飲食物を経口摂取することで感染が成立します。
シストとは・・・一時的に体表に硬い膜をつくり休止状態となった赤痢アメーバのこと。

症状と経過

  • 下痢
  • 粘血便
  • テネスムス(しぶり腹)
    (便意をもよおすのに排便がない、または便意はあっても少量しか出ないのに頻繁に便意をもよおす状態)
  • 排便時の下腹部疼痛
肝膿瘍などの合併症を伴わない限り、原則として発熱は見られません。
発症はゆるやかで症状が悪化したり、軽減または消失を数か月から数年間にわたって繰り返します。
  • 発熱(38~40℃)
  • 上腹部痛
  • 肝腫大
  • 寝汗
右胸膜炎や横隔膜挙上を示す症例も多く、乾性咳嗽や右肩甲部痛を訴えることもあります。

検査について

◎検査を受けられる機関

● 病院・医療機関(内科)

◎検査

アメーバ性大腸炎の診断方法は以下の3点が挙げられます。
① 糞便、または大腸粘膜からの顕微鏡的、免疫学的、あるいは遺伝子診断で赤痢アメーバを証明する。
② 大腸内視鏡像でアメーバ病変を証明する。
③ 血清中に赤痢アメーバ抗体を検出する 。
アメーバ性肝膿瘍の診断方法は以下の3点に分けられます。
① 超音波やCT により、肝臓に低吸収領野を証明する。
② 膿瘍内容を穿刺またはドレナージにより採取し、その排液中に赤痢アメーバを証明する。
③ 免疫学的方法、特に血清アメーバ抗体価の上昇を証明すること。

予防

性的接触からの予防
赤痢アメーバ症は、糞口感染により男性同性愛者間に感染する性感染症でもあるため、口腔を使用する性行為を控えるとともにコンドームを正しく使用する。
その他の予防
今日の日本では衛生環境が整備されているため、赤痢アメーバに感染する可能性は低いですが、発展途上国に渡航した際には、生水を飲まないなど飲食に注意し、また手をよく洗うなどの予防策が重要です。

治療法

● 経口服用
大腸炎、肝膿瘍のいずれの場合にも、赤痢アメーバ症に対する第一選択薬剤は、5-ニトロイミダゾール系製剤であるメロトニダゾールを7 ~ 10 日間服用します。
服用中は悪心、嘔吐などの副作用を発現することもあり、投与中および投薬終了後1 週間は禁酒とします。このほか、鬱傾向や運動失調、めまい、白血球減少、発疹などの発現も副作用として報告されています。
治癒判定:通常、治療後2~3ヶ月以上、再発がなく、糞便中に原虫が検出されなければ、治癒と判定します。
赤痢アメーバ症は糞口感染により男性同性愛者間に感染する性感染症でもあるため、性的パートナーも同時に治療する必要があります。



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