GMEスタッフブログ

- 2015/02/17
- 健康への心がけ (若林)
最近、テレビでも健康番組をよく見かけますが、健康のためには結局、何を心がけることが大切なのでしょうか。それを知るには、日本人がどのような疾患で命を落としているのかを知ることが大切です。死因トップは悪性新生物(がん)、次いで心疾患、さらに肺炎、脳血管疾患と続きます。がんはご承知の通り、検診による早期発見、早期治療が何よりも大切で、普段から喫煙をしないなど、がんを起こすような危険因子から遠ざかる生活を送ることも大切ですが、絶対にがんにならないようにするのは難しいことと言えます。肺炎に関しては、65歳以上のご高齢の方がとりわけ注意が必要であり、手洗い、うがいの励行、体の抵抗力(免疫力)を高く保つようにする、 また、肺炎球菌ワクチンを接種することも大切です。
心疾患や脳血管疾患はどうでしょうか。心疾患と脳血管疾患には共通点があります。それは血管が傷害されて起こるということです。動脈硬化などによって血管がつまり、周囲の細胞
(組織)が死んでしまうと心疾患や脳血管疾患が起こります。
それでは血管がつまると、どれくらいよくないのでしょうか?
その質問に対する答えは、大雪で道路が完全に塞がれてしまった状況を思い浮かべればわかります。その道路の先が迂回ルートのない地域だとすると、道路が完全に塞がれているため生活に必要な物資が入ってこず、完全に孤立してしまいます。この状態が長期間続くと、地域の方々は生活にかなりの支障をきたすことになります。この道路を血管に置き換えると、血管がつまればそこから先の部分に必要な酸素や栄養素が入ってこず、周辺の細胞はかなりのダメージを受けてしまいます。
つまり、体の血管をいつも健康な状態に維持しておけば、死因のおよそ25%を占める心疾患と脳血管疾患の発生を効果的に抑えることができるのです。血管を健康に保つにはまず動脈硬化を予防することが何より大切です。具体的には食事内容の改善、適度な運動など。これらは言い尽くされていることかもしれませんが、いつまでも若々しい弾力のある血管を維持することこそ、健康を保つ最大の秘訣の一つと言えます。(若林)