GMEスタッフブログ

- 2016/08/26
- 真夏の夜の三角(大津留)
先日、買い物帰りにふと夜空を見上げましたところ、
そこに見慣れない三つの星が輝いていました。
夏の大三角にしては小さすぎる、
というか確かに三角形には違いないのですが、
何だか三辺の比が1:2:√3の三角定規みたいな形です。
けれども普段からそこにあったにしては、
今まで見過ごし、気が付かなかったのが不思議なくらいに、
ぎんぎらぎんにさり気なく自己主張しています。
気になりましたので、帰宅してから国立天文台のサイトで調べたところ、
夜空の三角定規は、火星と土星、そしてさそり座のアンタレスが
作ったものだとわかりました。
星空といえば、少し前に15歳のカナダ人の少年が、
マヤ文明の星座を地図に記載されているマヤ文明の都市の配置と対応させ、
新たな遺跡を発見した、というニュースがありました。
この「発見」については、専門家からは懐疑的な意見が主流ですが、
自分にとっては、そもそも「マヤ文明の星座」という概念が新鮮でした。
普段我々が何気なく認識している西洋の星座とは違う見方で星と星とを繋ぎ、
古代マヤの人々は、そこに別の景色を見ていたのでしょう。
そしてそれはマヤ文明に限ったことではなく、
例えば日本でも「さそり座」はその和名を「魚釣り星」や「鯛釣り星」などといい、
瀬戸内海の漁師たちは、さそり座のS字型を釣り糸と釣り針に見立てていたそうです。
さらに南太平洋ポリネシアでは、さそり座を空にかかった釣針と見ており、
伝説では、さそり座は神人マウイが海の中から
ニュージーランド北島を釣り上げた時の釣り針なんだとか。
そう思って夜空を眺めてみると、そこは案外、自由に想像の絵図を描ける場所で、
固定観念にとらわれず探してみれば、色んな「星座」が隠れていそうです。
例えばトリケラトプスのような複雑な動物も描けるかもしれませんね。