C型肝炎ウィルス検査が陽性だった場合
▽ C型肝炎ウイルス検査 が陽性(+)の方へ ▽ | |
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ご注意事項 | C型肝炎ウイルス(HCV抗体)の検査で陽性(+)である場合には、 1)現在HCVに感染している人 2)過去にHCVに感染し治癒した人(※今は治療の必要はありません)に大別されます。 自分がどの状態であるか医師と相談しながら必要な検査や治療を行ってください。 |
急性C型肝炎 | 慢性C型肝炎 | |
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診療科 | ・内科 | |
治療法 | 安静臥床(心身ともに安定した状態でベッド上に横たわっていること)や食欲低下に対しては水分・栄養補給のための点滴を行います。 発症後は経過観察をおこない、慢性化(C型肝炎ウィルスが体内から排除されないこと)が確認されたら治療を開始します。 | 2014年9月からインターフェロン(※)を使わない、飲み薬だけの治療「インターフェロンフリー」治療が始まりました。現在ではC型肝炎の抗ウイルス治療の主流となっています。インターフェロンフリー治療は、副作用が少なく、これまでさまざまな合併症でインターフェロンが使えなかった患者さんでも治療を行うことができます。 具体的には経口薬として、2015年にはハーボニー(ソホスブビル・レジパスビル配合錠)、2017年にはマヴィレット(グレカプレビル・ピブレンタスビル配合錠)が発売となり、特にマヴィレットは耐性変異を持ったウイルスに対する著効率が高いことで知られており、さらに1型、2型などのジェノタイプを問わずに適用できるため、ほぼ全てのC型肝炎を治療できるようになりました。さらに2019年に入り、非代償性肝硬変に対する治療薬としてエプクルーサ(ソホスブビル/ベルパタスビル配合錠)が登場しました。 どの薬剤でもウイルス除去率は約95%以上と非常に高率で、不治の病と考えられていたC型肝炎は現在では治る病気になりました。注意事項としては、ウイルスが消えた後も肝がんが発生する場合がありますので、肝臓の検査を半年に1度、定期的に行っていくことが必要です。 ※ インターフェロン/インターフェロン治療・・・インターフェロンはウイルスが細胞に感染したときに作られるタンパク質のことで、このタンパク質はウイルスを攻撃したり、ウイルスの増殖を抑制する働きがあります。インターフェロンを薬として体内に投与する治療法がインターフェロン治療法であり、強い副作用を伴います。 |
副作用 | 無治療の場合には、副作用はありません。 | 頭痛、悪心、便秘、口内炎、吐き気、倦怠感、かゆみなどが報告されていますが、副作用は少ないです。他の薬との飲み合わせにより重篤な副作用が起きることがあります。 |
治療期間 | 治療期間は3~6ヶ月間で、毎日薬を飲み続けます。 |
C型肝炎について詳しくお知りになりたい場合には、当社のHPをご参照ください。