GME医学検査研究所

治りにくい性病とは?治らないケースや日常生活での注意点

性病の多くは早期発見と適切な治療を行うことで完治しますが、中には治りにくい性病もあります。
また本来であればすぐに完治するはずの性病も、正しい治療を行わなければ治らなくなってしまうこともあります。

性病に感染すると「恥ずかしい」「人に知られたくない」と感じてしまう人は多いですが、きちんと治療を行わなければなりません。 できるだけ早く完治させるためにも、どのような性病が治りづらいのか知っておきましょう。
本記事では、治りにくい性病の種類や、性病予防のために日常生活で注意しておきたいことを解説します。


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治りにくい4つの性病を紹介

性病は1日から数日の治療で完治するものもありますが、中には完治までに時間がかかってしまうものもあります。
どの性病が治りにくい性病と言われているのか知っておきましょう。

  • 1. 性器ヘルペス

    性器ヘルペスは性器にただれや湿疹のような赤いプツプツ、水ぶくれのようなものができる病気です。
    性病は症状が出ないものが多いですが、性器ヘルペスは腫れや赤み、痛みなどが強く出るため、比較的気付きやすい性病です。

    ただ性器ヘルペスは完治したとしても、一度感染してしまうとウイルスが一生体に残ります。 ウイルスが体内にあっても普段は症状は出ませんが、免疫力が落ちたときに再発してしまうことが非常に多く、治りにくい性病と言われています。

    一度感染するとウイルスを完全に取り除くことはできない性器ヘルペスですが、最近は再発を防止するコントロールができるようになってきました。

  • 2. 淋病

    20代に感染者が多いと言われる淋病も、治りにくい性病と言われています。
    淋病に感染すると、女性は無症状のケースが多いですが、おりものが増えたり、不正出血をしたり、下腹部の痛みや排尿時の痛みを感じる人もいます。
    男性は症状が出やすく、性器の腫れや尿道の痛みやかゆみを感じたり、尿道から膿が出たり発熱したりするケースが多いです。

    淋病の感染者数は減ってきていると言われており、1〜7日程度の治療で治る性病です。 ただ、淋病は治療に使用する抗菌剤に対して、耐性を持ちやすい菌です。

    そのため、治療しても効果が得られず治りにくいケースが増えていますが、完治しない性病ではありません。

  • 3. クラミジア

    国内での感染者数が100万人を突破していると言われているクラミジアは、20代前半の女性や20~30代の男性に多い性病です。
    女性がクラミジアに感染すると、不正出血、おりものの増加、下腹部痛などが症状として現れます。 男性は排尿時の痛みやかゆみを感じ、さらさらした尿分泌液が出たりするなど、尿道炎の症状が現れるのが一般的です。 また、精巣上体に痛みや腫れが出たり、発熱したりすることもあります。 珍しい性病ではなく、1〜7日間の治療で完治するのが一般的です。

    ただクラミジアの菌の中には、クラミジア治療に用いられるジスロマックという治療薬が効かない菌もあります。 治療から2週間程度後に治癒確認検査が行われますが、ジスロマックが効かない菌の場合は効果が得られないため、治りにくい性病と言われることもあるようです。
    ジスロマックが効かないタイプのクラミジアは感染者の10%と言われています。
    ただ、もしジスロマックで完治しなかったとしても、他の治療薬を使えば完治できる性病です。

  • 4. マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症

    肺炎のイメージが強いマイコプラズマですが、性器への感染も増えています。
    同じマイコプラズマという名前がついていますが、肺炎を引き起こすマイコプラズマと同じ細菌ではありません。 マイコプラズマ・ウレアプラズマが性器に感染すると、女性はおりものが増えたり、おりもの臭いが気になったり、かゆみや痛みを感じたりします。 男性は排尿時に痛みを感じたり、膿が出たり、亀頭包皮炎などの症状が出るのが一般的です。

    マイコプラズマ・ウレアプラズマは4種類の菌があり、それぞれ効果が出る薬は異なります。 菌に合わせて薬を選択して治療を行うのですが、菌が薬剤耐性を持つことがあり、そうなってしまうと適切な薬でも思うような効果が得られません。
    また、同じ系統の薬剤を使用していても、種類によって得られる効果が異なることもあります。

    まだ推奨薬が定まっていないため、完治までの期間に個人差があり、治りにくい性病と言われているのです。

性病が治らないケース

性病が治らないケースはどのようなものが考えられるのでしょうか。 ここでは、 性病が治らない5つのケースを紹介します。

1. HIV感染症に感染した場合 性病は再発の可能性が高いものであっても、正しく治療すれば完治するものがほとんどです。
しかしHIV感染症だけは、現代の医療で完治させることができません
以前はHIV感染症にかかると、必ずエイズになって死に至るとされていましたが、現在はHIVの増殖や働きが抑えられる薬が開発されたため、エイズの発症はある程度防げるようになりました。
ただ、感染してしまうと体内から完全にHIVウイルスを取り除くことはできないので、完治させることはできないのです。

2. 発見が遅れた場合 性病の発見が遅れてしまうと性器で症状が重篤化するだけでなく、全身に感染が及んでしまうことがあります。
そうなってしまうと、通常の性病治療では完治しません。全身に感染したからといって完治しないというわけではありませんが、進行していればしているほど治りにくくなるので、早期発見が大切なのです。

3. 正しい治療ができていない場合 性病の治療は性病の種類によって異なります。
1度の注射で治療が終わるものもありますが、抗生物質などの薬を服用しての治療は、決められた期間薬を飲み続けなくてはなりません。

治療途中で性病の症状が感じられなくなったからといって服用をやめしてしまうと、再発する可能性が高いです。 また性病は治療終了から2〜3週間後に、治癒確認検査が行われます。
この治癒確認検査で問題がなければ完治となりますが、薬の効果が得られず完治していない可能性も十分にあります。 その際は薬を切り替えて、再び治療を行わなければいけません。

検査を受けずに自分で「性病が完治した」と判断してしまい、いつまで経っても性病が治らないという状態にならないようにしましょう。

4. ピンポン感染している場合 治療をして症状が出なくなったとしても、完治しているとは限りません。
完治する前にパートナーと性行為をすれば、パートナーが感染してしまう可能性があります。

最初に感染した側が完治したとしても、パートナーと性行為することで再び感染してしまい、ピンポン感染を繰り返してしまうことは珍しくありません。

5. 薬が合っていない場合 性病は病原菌の種類に合わせた治療薬を使って治療します。
しかし、病原菌は常に変化をしているため、これまで効果が得られていたはずの薬が効かなくなってしまうこともあるのです。
また効果の出方には個人差があるので、一般的に効果があると言われている薬でも、効果が得られない人もいるでしょう。

医師の指示通りに治療をしているにもかかわらず効果が得られない場合は、病原菌が薬に耐性を持っているか、体に合っていない可能性が高いです。
その場合は速やかに医師に相談して、必要があれば別の治療薬に切り替えてもらいましょう。

完治するまでは治療を継続する

性病が完治するまでの期間は、性病の種類によって異なります。
ただ、どの性病に感染した場合でも、完治するまでに医師の指示に従って継続した治療を行うことが大切です。 治療を始めてすぐに症状がなくなったからといって、自己判断で治療を中断するのは絶対にやめましょう。
また、治療期間が終わって症状が出なくなっていても、必ず治癒確認検査を受けてください。
症状がなくなっていても、病原菌が体内に潜んでいる可能性は十分にあります。

そのまま放置していると再発のリスクやパートナーに感染させてピンポン感染を引き起こしてしまう可能性があります。
治癒確認検査をして、医師に完治しているかどうかを判断してもらいましょう。

注意すべき4つのポイント

性病を予防するために日常生活で注意すべきポイントを紹介します。 誰もがかかる可能性があるので、かからない予防を行うことが大切です。
ここで紹介する4つのポイントを押さえて感染を予防しましょう。

1. 不特定多数の人と性行為をしない
性病の中には性行為以外で感染するものもありますが、ほとんどは性行為によって感染します。
不特定多数の人と性行為をすると、それだけ感染の可能性が上がってしまいますから、相手を限定して性行為するようにしてください。

2. コンドームを必ず使用する
限定された相手だけと性行為をする場合でも、コンドームは必ず使用しましょう。
コンドームで100%性病が予防できるわけではありませんが、高い確率で予防できます。
正しい使用方法を理解しておくことも大切です。
オーラルセックスやアナルセックスでも、必ず使用するようにしてください。

3. 異変を感じたらすぐに検査を受ける
症状が出ない性病もありますが、何らかの異変を感じたらできるだけ早く性病検査を受けましょう。
保健所で検査できる性病もありますし、男性なら泌尿器科、女性なら婦人科で性病検査は可能です。 性病科を設置している病院もあります。
誰にも知られずに検査したい場合は郵送で検査できる性病キットがおすすめです。 できるだけ早く検査して、陽性だった場合は速やかに治療を受けましょう。
性行為の機会が多いのであれば、症状がなくても定期的に検査することをおすすめします。

4. 治癒確認検査が終わるまで性行為をしない
万が一、陽性になって治療している場合、治癒確認検査で陰性が確認できるまで性行為は絶対にしないようにしてください。
完治していないのに性行為をするとパートナーに感染させてしまい、その結果、またパートナーから移されてしまうピンポン感染を起こしてしまいます。

性病を早く治すためには早期発見・早期治療が大切

  • ①性病に感染しているのに発見が遅れてしまうと、症状が悪化したり、治療に時間がかかってしまったりします。
  • ②早く治すためには何よりも早期発見・早期治療が大切です。
早く治すためには何よりも早期発見・早期治療が大切です。
違和感がある場合はできるだけ早く検査し、
陽性なら適切な治療を受けましょう。
また症状が治まったとしても、自己判断で治療を
やめるのではなく、継続して完治まで治療を
続ける
ようにしてください。