GME医学検査研究所

性病の症状をイラストで解説!
梅毒や尖圭コンジローマなどご紹介

性病は種類によってさまざまな症状があります

性病は感染して発症すると、できものができたり、性器が痒くなったりする場合があります。ですが、あまり症状が現れないものなどもあります。
さらに、症状が出た場合でも他の病気と見分けがつかなかったりする場合もあります。今回のコラムでは症状が分かりやすい性病の、症状をイラストつきで解説しています。

性病とは?

性病とは、性行為によって感染する病気の総称で、性行為感染症、STD、STIとも表記されます。
唾液や粘膜、血液の接触により、細菌やウイルス、原虫などが性器や口腔、目、直腸などの粘膜に感染して様々な症状が現れます。症状がわかりやすく発現するものばかりではなく、長期間潜伏した後に発症するもの、感染してもあまり症状が現れないものなどもあります。

主な性病として、下記のようなものがあります。

こんな症状は性病かも?画像付きで解説

性病のなかには、皮膚に発疹やしこりが現れるものがあります。
代表的なものについて、イラストを用いて視覚的にわかりやすく紹介します。

◎梅毒

梅毒の症状は、症状のない時期を挟んで4段階で現れ、段階によって症状が違います。各段階が進むにつれ重症化していきます。第一期と第二期で目に見える症状が現れますが、やがて消失します。

【第一期】:感染後約3週間経過後に性器などにしこり(初期硬結)やできものが出ますが痛みなどはないです。数週間で自然に消えます。

【第二期】:感染から約3ヶ月経過すると全身や手のひらや足の裏などに赤い発疹が出たり、外陰部や肛門に腫瘤ができたり脱毛が見られたりします。その他、発熱、体重減少、倦怠感などが現れます。数週間~数カ月で症状は自然に消えます。

【第三期】:感染から3年経過するとゴムのような腫瘤ができる。

【第四期】:感染から10年以上経過した状態で心臓や脳血管、神経に異常がおきます。

◎ヘルペス

単純ヘルペスウイルスによって、性器や角膜、唇など感染部位に発疹ができます。

単純ヘルペス角膜炎は異物感、流涙、羞明(まぶしさ)、結膜充血などがみられ、再発を繰り返すと、潰瘍、不可逆的な瘢痕化、および視力低下を引き起こし、失明の原因にもなります。

性器ヘルペスは、性器周辺に水疱やびらんが現れます。

◎尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマはHPV(ヒトパピローマウイルス)により、性器にイボが出来る性病です。

症状が出ない性病もあります!

◎症状が分かりにくい性病

【HIV】

感染時に軽い風邪のような症状(微熱、倦怠感、頭痛など)がみられることがありますが、特徴的な症状ではないため感染に気づかないことがあります。

【梅毒】

病期によって出現する症状が変わります。第二期を過ぎると数年から数十年の間、目に見える症状が出ないまま病気が進行していきます。

【クラミジア】

男性は排尿時の違和感などで感染に気づくことがありますが、女性は感染しても症状がないことが多いです。

【淋菌】

女性が感染した場合は無症状であることが多いです。

【トリコモナス】

男性の場合は無症状であることも多いです。

不安な時には検査をしましょう

性病には、わかりやすく目に見える症状を示すものもありますが、わかりにくいもの、ほかの病気かもしれないと悩むものもたくさんあります。
性病は、性行為を行った人なら誰でも感染する可能性があります。

・コンドームなしの性行為があった
・相手の体や性器に発疹があった
・性器がかゆい、痛い
・オリモノが臭う、色が普段と違う
・不特定多数の人と性行為をしたことがある
・のどが痛い、腫れている、できものがある
・性交痛がある

など、少しでも気になることがあれば検査を受けましょう。
病院に行くことに抵抗があったり、不安な人には、郵送検査もおすすめです。
GMEでは検査結果を持参するとスムーズに治療が受けられるように、複数の医療機関と提携しています。性病かも?と思ったときは、まずは郵送検査を用いることも良いのではないでしょうか。

カラダに異常が出る性病の症状
性病には『発疹』や『イボ』など分かりやすい症状が出るもの、症状が現れたり消えたりするもの、症状が全然出ないものなど、種類によって様々な症状があります
見た目の変化がなくても感染している危険があるため、定期的に検査をすることが大切です