肺がんについて感染経路や症状、治療方法から予防などを詳しく解説します。

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肺がん

肺がんとは

肺がんは、がん死亡数、国内トップ

肺がんは、日本人のがんによる死亡原因の中で最も多く、今後も更に増加する傾向にあります。

肺がんは、発見が非常に困難で、検査で初めて気がつくことが多く、また、発見された時点でかなり進んでいることが多い病気です。

老人であっても進行が遅いことはなく、タバコを吸わない人や女性にも起こる病気です。

しかし、無症状のときに早期発見し、治療を開始すれば治る病気になりました。

肺がんは、大きくわけて4つの種類があります

肺がんには、発生頻度の高い順に腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がん、と大きく分けて4つの種類(組織型)があります。

組織型 多く発生する場所 特徴
腺がん 肺野部 肺の奥のほうのこまかく枝分かれした先にできます。
女性やタバコを吸わない人にできることが多く、肺がん全体の半数を占めます。また、症状が出にくいです。
扁平上皮がん 肺門部 喫煙との関連が大きく、大部分は肺の入り口に近い肺門部にできます。肺がん全体の25~30%を占めます。
小細胞がん 肺門部 喫煙との関連が大きく、ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため,手術可能な時期に発見されることは少なく,手術が行われることはまれです。
大細胞がん 肺野部 進行が早く転移しやすい。小細胞がんとよく似た性質を持っており、多くは肺の末梢にできます。
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肺がんの原因

肺がん原因の代表は“喫煙”と“受動喫煙”です。

喫煙
肺がんは、肺細胞の遺伝子が傷つき、変異することで起こります。遺伝子を傷つける原因にはさまざまな要因がありますが、その代表的なものが喫煙と受動喫煙です。その他アスベストなども原因になることが知られています。肺腺がんの場合、喫煙との関係は低く、その原因は女性ホルモンや大気汚染が深く関わっていると考えられています。

肺がんの症状

初期症状

ほとんど自覚症状がありません。

咳が続いたり血痰などの症状が現れることがありますが、肺がんは、初期には全く症状がないことがほとんどで、自覚症状がありません。 症状に気づいてからだと、進行している可能性が高くなります。

進行中
  • ・咳や血痰
  • ・息切れ、息苦しさ
  • ・発熱、倦怠感、体重減少
  • ・胸や背中、肩の痛み
  • ・胸水が貯まることによる呼吸困難
  • ・顔やうでのむくみ
  • ・声がかすれる
さらに進行すると
転移場所 症状
頭痛や吐き気、めまい、運動失調、痙攣、麻痺、手足の痺れなど
腰や手足の痛み、手足の麻痺、骨折など
肝臓 食欲不振、肝腫大、黄疸、浮腫、全身の倦怠感など

検査について

検査を受けられる機関
  • ● 病院・医療機関(内科・呼吸器科)
検査の種類と方法

肺がんの検査にはいくつかの方法があり、目的によってどの検査を行うか異なります。
治療を始めるまでの検査の流れは一般的には、下記のようになります。

●健康診断などで用いられる、肺がん検査

肺に異常があるかどうか、疑わしい人を見つけ出すための検査を行います。

胸部X 線検査 X線で肺がんを示す影がないかどうかを調べます。 ほとんどの医療機関で手軽に検査でき、早期のがんを発見でき、がん病変の場所も特定できますが、ごく初期のがん病変や、他の臓器(心臓や血管など)と肺が重なっている部位の病変は発見が困難です。
喀痰細胞診 がん細胞が、剥がれ落ちて痰に混ざっていないか顕微鏡で調べる検査です。検査の精度を上げるため、通常は3日間連続して痰を採取して検査を行います。
X線検査では発見できない肺の入り口にできたがんの発見に有効です。
しかし、がん病変が存在していても細胞診で発見できない場合もあります。
腫瘍マーカー 腫瘍マーカーとはがん細胞が産生する特別な物質のことであり、肺がんにもいくつかの関連性の高い腫瘍マーカーが存在します。血液中のそれらの腫瘍マーカーを測定することで治療効果や再発の有無などを効果的に確認することができます。

●健康診断などで異常があった場合に行う、鑑別のための検査

健康診断などで異常が認められた場合に、がんの疑いがあるかどうか、他の病気ではないかどうかについて、より詳しく調べるための検査を行います。

胸部CT検査 X線を使ってさまざまな方向から連続して、体の内部(横断面)を撮影します。
がんの大きさ、性質、周囲の臓器への広がりなど、胸部X線検査よりはるかに多くの情報が得られ、肺がん診断には必須の検査です。
治療の効果判定や、経過観察にも行われます。
特に肺がんの診断には胸部を連続してらせん状に撮影を行うヘリカルCTが有効です。

●がんの疑いがある場合に行う、確定診断のための検査

がんの疑いがある場合に、病変を直接観察して、がんであることを確かめるための検査です。

気管支鏡検査 胸部CT 検査でも病名が確定しない場合、気管支鏡検査を行います。
口や鼻から直径5mm 程度の内視鏡を挿入して気管・気管支の状態を観察し、検査のための組織や細胞を採取し、顕微鏡で調べます。
胸腔鏡検査 胸の皮膚を小さく切開し、そこから肋骨の間を通して胸腔鏡と呼ばれる内視鏡を肺の外側(胸腔)に挿入し、肺や胸膜あるいはリンパ節の一部の組織を採取し、顕微鏡で調べます。
経皮的肺穿刺生検 喀痰細胞診や気管支鏡検査による病理診断でも診断ができない場合などに、X線や超音波、あるいはCTで確認しながら皮膚の上から病変部に細い針を刺して、組織を採って病理検査を行います。

予防

禁煙 肺がんの予防は、言うまでもなく禁煙することです。肺がんの発症は、喫煙量に大きく関係しており、また、喫煙を開始した年齢が低いほど発症するリスクが高まります。
定期検診 定期的な検診や早めの検査を受けることです。
検査を受けることで体の異変に気付き対策を考えていくことができ、肺がんにかかっていても早期に発見することで転移などの悪化を防ぐことができます。
また、肺がんは遺伝も関係があるといわれていますので、血縁者に肺がんを患った方がいる場合、肺がんになる可能性があります。
定期的な、検診を受けることで効果的に予防できるといえます。

肺がんの治療

肺がんの治療は、肺がんの種類(非小細胞肺がんと小細胞肺がん)と病期(ステージ)に基づいて治療法が決まりますが、がんのある場所、全身の状態、年齢、心臓や肺の機能なども総合的に検討して治療法を選択します。

  • ● 手術(外科治療)

がんの進行が、初期の段階であれば、手術が行われます。
がんの場所や広がりによって、肺の一部分を切除する場合や、片側の肺すべてを切除する場合などがあります。

手術は治療効果の高い方法ですが、切除する範囲が大きい場合、手術のあと息切れなどが起こることがあり、術後に呼吸機能がどれだけ残りうるかが手術を行うかどうかの判断基準になります。

また、ほとんどの手術でリンパ節を切除し、がんがリンパ節に転移しているかどうかを調べます。

  • ● 放射線治療

高エネルギーのX線を体の外から照射してがん細胞を傷つけ、がんを治療します。
また骨や脳にがんが転移したことに伴う症状を緩和する目的で、治療を行うことがあります。

小細胞肺がんでは、脳への転移がしばしば見られることから、治療によりがんが完全に消失した方へ、脳への転移を防ぐ為に、脳に放射線を照射することがあります。

  • ● 抗がん剤治療

抗がん剤を使用してがん細胞の増殖を抑える治療法です。
抗がん剤の選択や使用する量はがんの種類(非小細胞がんか小細胞がんか)、がんの進行度または患者の身体状況に応じて決められます。非小細胞がんでは病期に応じて放射線治療や手術と組み合わせて行われることがあります。

肺がんに関して多くいただくQ&A

肺がんに自覚症状はありますか。

肺がんは比較的症状が出にくい疾患です。

肺がんは、がんができた部位によって肺門型と肺野型に分けられますが、肺門型の症状としては、咳(せき)や痰(たん)・血痰が出たり、息切れなどが現れます。

一方、
肺野型の症状は自覚症状が少なく、がんが進行すると、咳(せき)や痰(たん)、胸痛や胸水などの症状が現れるようになります。

喫煙はしていないので、定期健診はしなくてもよいですか。
肺がんには組織型があり、扁平上皮がん・小細胞がん・腺がん・大細胞がんに分けられます。そのうち喫煙とのかかわりが深いものが扁平上皮がんです。

一方、腺がんなどはあまり喫煙と深いかかわりはなく、大気汚染や他の要因が原因として考えられています。

したがって、喫煙の有無とは関係なく発症する肺がんもありますので、必ず定期健診を受けることが大切です。
何歳になったら、肺がん検診を受ければいいですか。

国の指針では、40才になったら肺がん検診を受けるように勧めています。

しかし、長引く咳や血痰など、気になる症状がある方は40歳未満でも積極的に検診を受けることが大切です。

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