

2010年以降、国内では性感染症である梅毒の患者数が増加の一途をたどっています。
なかでも女性患者数の増加がとても顕著であり、最近では男性同性間での性的接触だけでなく、男女の異性間での性的接触による感染が増加しています。
梅毒はもはや過去の病気ではありません。
不特定多数の人との性的接触を持つ機会がある方にとっては定期的に梅毒検査を受けることはとても大切なことです。
GMEの梅毒検査は、ご自宅で少量の血液を採取していただき、それをご返送していただくだけの簡単でわかりやすい検査方法ですので、誰でも安心してお申込みいただくことができます。

通常、梅毒の検査を受ける場合、病院や保健所に行って診察(問診)を受け、採血を行い、後日(約1週間後)もう一度病院や保健所に足を運んで検査結果を聞きに行くのが一般的です。
しかし当社の梅毒検査は、検査のお申し込み、採血(検体採取)、検査結果の確認をご自宅にいながら簡単に行うことが可能です。
最短でご検体到着翌日の正午には結果の判定が可能ですので、梅毒感染のご不安や疑いを持たれ、いち早く安心したいという方は是非ご利用ください。

インターネットやお電話で、簡単にお申込みいただくことができます。
土日祝も含め17時までのご注文・ご入金は、即日発送を行います。梅毒検査キットが到着いたしましたら、ランセット(採血器具)を用いて、ご自身で少量の血液を採取し、ろ紙に垂らしていただきます。
専用の返信用封筒に、採血したろ紙と検査申込書を同封して、ポストに投函していただきます。
採血していただいたろ紙を、当検査室内(登録衛生検査所)で検査を行います。インターネット、お電話、書面で検査結果を確認することができます。梅毒検査は、異常がないという陰性の判定であれば、翌日に検査が完了いたします。

当社の梅毒検査は病院や保健所での梅毒検査と全く同様の原理で、梅毒に感染した際に体の中に作られる抗体の有無を検査します。


今現在、梅毒に感染していて体内に梅毒トレポネーマが存在し、周囲にも性行為によって感染させてしまう可能性があるのか、または梅毒トレポネーマは既に体内には存在せず 治癒しており、梅毒抗体のみが体の中に残っている状態なのかをきちんと判別いたします。最初に行う検査(TP抗原法)で陽性反応が認められた場合、別の異なる検査法(STS法・非特異的脂質抗原法)で再検査 を行い、極めて高い精度で、現在の感染の有無を判別いたします。


検査結果が陰性の場合、お電話におきましては、検体到着の翌日の正午には検査結果をお伝えすることができます。また、当社ホームページの結果確認専用サイトにおきましては、 検体到着の翌日の夕方18:00以降に結果をご覧いただけます。


●梅毒に関して不安に思うことや心配なこと
●梅毒抗体検査の詳しい説明
●過去に梅毒に感染し治療したことがあり、今現在は治癒しているのかどうか など
お気軽にお問い合わせ下さい。
採血時における注意事項
- ・十分な血液量が得られないと、正しい結果がでない事があります。
- ・出血性疾患により止血機能が低下している方や、採血の際に血圧や心拍数の低下(血管迷走神経反射)のご経験、アレルギーショックのある方は使用しないでください。
- ・刺した部分が化膿した場合には、医師にご相談ください。
- ・使用後のランセットは、未使用も含めてご返送ください
GMEでは、検査結果の報告を3つの方法からお選びいただけます。
個人情報保護に最大限取り組み、お客様のご都合にあわせ「WEBでの確認」「郵送での確認」「お電話での確認」の3つの方法からお選びいただけます。
WEBでの確認
PC・スマートフォンでの確認方法
https://www.gme.co.jp/gmemembers/
ログイン名:検査申込番号(検査申込書左上の7桁の番号)
パスワード:ご自身で設定いただきました4~6桁の数字
携帯電話での確認方法
https://www.gme.co.jp/i/result/
ログイン名:検査申込番号(検査申込書左上の7桁の番号)
パスワード:ご自身で設定いただきました4~6桁の数字
- ・検査申込書にパスワードの記入がない場合には、ご利用いただけません。
- ・検査結果の更新時間は、毎日18~19時前後の予定です。
- ・確認画面でログインできるようになるのは、検体が到着した当日の18~19時前後になります。
- ・機種や設定によっては、ご利用いただけない場合がございます。
郵送での確認
当所では、検査結果を郵送する際、書面の追跡ができるよう「簡易書留」を利用してお送りしておりますが、 お客様よりご希望がある場合には普通郵便でお送りさせていただいております。 ご希望の方は、検査申込書の下部空白スペースに「普通郵便希望」と記入して下さい。
郵送希望場合
【指定住所へ】
お名前と郵送先住所をご記入ください。
【郵便局留め】
住所欄に郵便局住所と郵便局名・下部空白スペースにお客様のご住所をご記入ください。
- 普通郵便をご希望の場合、下記の点をご了承くださいますようお願い致します。
- 郵送途中における紛失や誤配送などの事故が起きた場合には、当社では責任を負うことが出来かねます。
お電話の確認
検査申込番号とパスワードをご用意のうえ、下記連絡先にお電話いただき、「結果確認希望」とお伝えください。
営業時間 10:00~19:00(365日対応)
オペレーターより、結果をお知らせ致します。


- ・検査申込番号とパスワードが一致しない場合、検査結果をお伝えすることが出来かねます。
- ・検査完了まで、検査申込書の2枚目の控えは大切に保管くださいますようお願い致します。

梅毒検査は感染の可能性(不安に思う行為)があった日から1-2か月程度の期間を空けてご利用ください。
感染機会から間もない時期に検査を行った場合、感染していても検査結果が陰性となる場合があり、正しい検査結果が得られない可能性があります。
また、梅毒治療中、および梅毒治療後早期に梅毒検査を実施した場合、体内の梅毒トレポネーマは死滅していても、陽性と判定されることがあります。
治癒判定のために行う検査に際しては、治療後、定期的に梅毒抗体検査を行い、検査結果(抗体価)の推移を見ていく必要があります。
治療後は定期的に検査を行い、経過を見ていく必要があります。

梅毒感染キットのご利用は感染の可能性があった日から1ヶ月程度の時間を置いて検査してください。


2010年以降、日本では梅毒の患者数は毎年増加しています。2000年以降では、2013年に梅毒患者数は初めて1000人を超え、2015年には2000人を突破しました。
2011年から2016年の5年間にかけて見てみると男性は約5倍、女性では約8倍に患者数が増えています。
2013年、東京都では梅毒報告数(417人)が過去の5年平均+(プラス)2SDの値(322人)を大きく超えたためアウトブレイク(※1)と捉えられました(国立感染症研究所)。
また梅毒は今現在、世界的にも再興感染症(※2)として注目を集めており、決して過去の病気ではなく、今でも誰にとっても感染しうる病気であることを理解することが大切です。

※1 アウトブレイク・・・一定の期間内に、ある限られた範囲内、または集団の中で、感染者が予想よりも多く発生すること。
※2 再興感染症・・・既知の感染症ですでに公衆衛生上、問題とならない程度にまで患者数が減少していた 感染症のうち、再び流行し始めて患者数が増加したもの。


梅毒などの潰瘍性の性感染症を持つ人は、性行為HIV感染リスクがおよそ2~11倍にまで増加することがわかっています。
少し専門的な話になりますが、リスク上昇の理由は梅毒の潰瘍病変による表皮(上皮細胞)のダメージによるバリアの傷害だけでなく、
近年では梅毒に対する人体の自然免疫応答がHIV感染を助長している可能性が示唆されています。
さらに梅毒がHIV-RNA量の増加やCD4数の減少に関与するといった報告もなされています。


梅毒は粘膜疹や皮疹の臨床症状を示すことで知られていますが、症状が全く出ない無症候のケースも多くみられます(表1)。
つまり、感染の有無は自覚症状や臨床所見だけでは分からず、抗体検査を受けなければ実際の感染の有無はわかりません。
さらに、本人が粘膜疹や皮疹に気付き、皮膚科等で受診しても、必ずしも梅毒に精通している医師ばかりではなく、梅毒を全く疑わない場合もあるため、
本人が進んで梅毒抗体検査を受けることが梅毒を発見するために一番大切であるといえます。


梅毒検査は血液中の2種類の抗体の有無を検査することで感染しているかいないかを見ています。
梅毒に初めて感染すると2種類の抗体が体内で作られます。2種類の抗体のうちの一つは脂質抗原に対する抗体(抗カルジオライピン抗体)というもので、
もう一つは梅毒トレポネーマの成分に対する抗体(抗トレポネーマ抗体)です。
この2つの抗体にはそれぞれ特徴があり、検査上での大きな違いは、感染してから抗体が産生され始める時期と、梅毒治癒後の抗体の体内残存期間の違いです。
脂質抗原に対する抗体は梅毒感染後2~4週間で検出できるのに対して、梅毒トレポネーマの成分に対する抗体は感染後4~6週間で検出できるようになります。
また、梅毒治療後は脂質抗原に対する抗体は比較的短期間で体内から消失してゆくのに対し、梅毒トレポネーマの成分に対する抗体は一度産生されると長い期間、体内に残り続けます。
一般的に感染後、半年以内に治療すれば抗体は速やかに消失していくといわれています。
逆に感染後、2年以上放置してしまうと、治療をして治癒しても抗体の消失スピードは遅くなります。
梅毒トレポネーマの成分に対する抗体は感染初期に適切な治療が行なわれなければ一生涯陽性(+)のまま残り続けます。
しかし、梅毒トレポネーマの成分に対する抗体が残り続けても、体の中の梅毒トレポネーマが死んで消え去れば梅毒は治癒となります。

梅毒検査は保健所やGME梅毒検査で行われる梅毒血清学的検査(抗体検査)の他に、梅毒トレポネーマそのものを直接検出する方法があります。
梅毒トレポネーマの検出方法としては、病巣部の分泌物をスライドガラスに塗抹して暗視野顕微鏡で観察する方法があり、感染していれば、らせん型をして運動する梅毒トレポネーマが見られます。
また、分泌物をパーカーインクで染色してから顕微鏡観察を行い、梅毒トレポネーマを検出する方法もあります。
さらに梅毒血清反応陽性の血清を用いて蛍光抗体直接法で病理組織切片上で梅毒トレポネーマの存在を証明する方法もあります。
梅毒トレポネーマの人工培養はいまだに成功していません。

- 梅毒に感染したら治るのですか?
- 梅毒は経口合成ペニシリン剤(アモキシシリン・アンピシリン)を内服することにより治療できます。
第1期梅毒では2~4週間、第2期梅毒では4~8週間、第3期梅毒以降では8~12週間の服用期間となります。 - 梅毒は自然治癒することありますか?
- 梅毒は未治療でも自然治癒するという報告もあります。無症候梅毒の患者は未治療でも、その 2/3程度は第3期梅毒(晩期梅毒)には移行せず、 無症状のままであることが知られており、残りの 1/3程度の患者が第3期梅毒(晩期梅毒)に移行すると言われています。梅毒の検査を受けて感染がわかったら、 きちんと治療を行うことが大切です。
- 梅毒治療後、再び梅毒に感染することはありますか?
- 梅毒は終生免疫を得られず何度でも感染します。不特定多数の人との性的接触は再感染のリスクを上昇させます。
- オーラルセックスやアナルセックスでも感染しますか?
- オーラルセックスやアナルセックスでも梅毒に感染します。
梅毒の病巣部に触れる行為があれば感染する可能性があります。
