ポイントまとめ
- ①直腸の粘膜は傷がつきやすい
- ②コンドームを使用しないと1度の行為で感染する場合がある
- ③オーラルセックスでも移る性病がある
ある調査で、無自覚の1,000人以上のゲイ男性を対象に性病の有無を調べたところ、23%の調査協力者が性病にかかっていることが判明しました。そのうちの38%がクラミジアで、36%が淋菌という性病にかかっていました。クラミジアも淋菌も症状が現れない場合が多いため、感染に気づかないまま性行為をしてしまい、周囲に感染を拡大させてしまうケースが多いです。
また、この調査では14%の人々がHIVに罹り、そのうちの44%はパートナーから感染したという結果が出ています。自身が性病であると気づかないまま感染を拡大させたり、パートナーとピンポン感染を繰り返さない為にも、定期的に検査を行うことが大切です。
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via : PinkNews
アナルセックスは通常のセックスよりも感染リスクが高いと言われています。その理由として、直腸の粘膜はとても薄いため、挿入時の摩擦で傷がつきやすく、傷口からHIVや他の感染症に感染しやすい環境が出来上がってしまいます。直腸の性感染症は、症状が出ないことが多いので、知らないうちに直腸に感染している可能性があります。
さらに、コンドームを使用しないと感染リスクは非常に高くなります。コンドームを使用していない場合、1度の性行為で感染することもあるので、注意が必要です!
ですが、コンドームを使用していれば絶対に感染しないというわけではありません。
性病に感染している人と、コンドーム無しのオーラルセックスをした場合、性器からのどへ、のどから性器だけでなく、キスなどでも相手に移してしまう可能性があるため、注意が必要です。
また、お互いの性器を擦り合わせる行為でも、コンドームを使用しないとカウパー腺液や精液が性器に直接触れるので感染する可能性があります。
日本では新規HIV感染者の約7割(2017年報告)が、男性の同性間性的接触による感染といわれています。(出典:エイズ動向委員会)
HIVウイルスは、血液・精液・カウパー腺液・腸粘膜から出てくる粘液などに含まれています。そのため性器や粘膜(口・直腸)から感染します。唾液・尿・汗・涙などにはHIVウイルスはほとんどふくまれないので、感染力はないといわれています。
淋菌やクラミジアなどの性感染症に感染すると、粘膜が炎症を起こした状態になり、抵抗力が落ちるため、HIVへの感染リスクが4~6倍も上昇するといわれています。
また、梅毒に感染した状態でHIV陽性者と行為を行った場合、HIVの感染リスクがさらに上がるという報告もあるので、性感染症が疑わしい場合には並行してHIVの検査をおすすめします。
感染を予防するには、挿入前の状態でもコンドームを使用することが大切です。
ゲイの人が性感染症の検査を受けたい時には、肛門科・性病科・SH外来などに行くのが主流です。
ですが、『SH外来などの病院が無い』『行きづらい』『基本は保険適用にならないので金額面が不安』『人にバレてしまうのではないか』という理由から、なかなか病院に行けないというのが現状です。
また、性感染症はパートナーにも感染している可能性があるため、パートナーも検査を受ける必要があります。自分は病院に行けても、パートナーを病院に行くよう説得するのが大変なケースもあります。
そのような場合には、郵送検査という方法があります。
郵送検査とは、注文すると自宅に検査キットが届き、自身で採取をした後はポスト投函で返送。検査終了後はネットなどから結果が確認できるというサービスです。
この方法なら病院まで行かなくても自宅で検査ができるため、安心して性病の検査を受ける事ができます。
業界で唯一、郵送で直腸の検査を行っているGME医学検査研究所では、直腸検査単品だけでなく、直腸検査と必要な検査を合わせた検査セットもあります。